それまで一人っ子としてパパやママを占領できていた我が子に、ある時下の子が誕生。
その日から「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」になった我が子を見て、嬉しく感じたり頼もしく感じるだけではなく、時には心を痛めたり、寝顔を見て反省した経験があるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
しかしパパやママが葛藤したり戸惑うように、上のお子さんも葛藤や不安など様々な思いを経験して大きくなります。
普段は下のお子さんに手がかかってしまう分、上のお子さんとの「特別時間」を過ごすには絵本の読み聞かせは特にオススメ♪上のお子さんを膝に乗せて、一緒に絵本を見てみてはいかがですか＾＾
元保育士で姉妹を育てているママが、長女が特に見入った絵本を紹介するよ♪
お姉ちゃんに読んであげたい絵本
上のお子さんが女の子の場合、特に心の成長にパパやママは驚くことが多いのではないでしょうか。
女の子は、何よりもママに憧れる生き物。
下の子が生まれると「お世話をしたい！頼られたい！」と張り切る反面「本当はもうちょっと甘えたい。たまに少し寂しい。」など、寂しさとの間にいることのがお姉ちゃんです。
そこで今回は「お姉ちゃん」になったお子さんの気持ちに寄り添い、共感できたり勇気をくれる絵本をご紹介します♪
あさえとちいさいいもうと
作：筒井頼子／絵：林明子
福音館書店
対象：3歳〜
おかあさんが留守の間、あさえは妹のあやちゃんを一生懸命遊んであげようとします。あやちゃんが喜ぶようにと地面に線路をかいたあさえ、しかし振り返ってみるとあやちゃんはいません…。「あやちゃんになにかあったらどうしよう…」妹を必死で探しまわるあさえの心情が、痛いほど伝わってくる絵本です。
あさえがあやちゃんをやっと見つけられた時の、嬉しさと安堵の表情がたまらなく可愛い絵本だよ。
いもうとのにゅういん
作：筒井頼子／絵：林明子
福音館書店
対象：3歳〜
あさえの大切な人形「ほっぺこちゃん」を妹のあやちゃんは欲しがっていたずらします。そんなあやちゃんがある日突然入院することになりました。お父さんとふたりで過ごす夜、寂しさや不安もある中で「あやちゃんへのお見舞い」で何を持っていこうか一生懸命考えるあさえ。あさえが選んだ、あやちゃんへのプレゼントとは・・・？
「あさえとちいさいいもうと」の数年後を描いた絵本のようです♪あさえの不安な気持ちから、妹を思う姉としての成長過程が描かれていて、心の温まる一冊だよ。
はじめてのおつかい
作：筒井頼子／絵：林明子
福音館書店
対象：3歳〜
みいちゃんは5歳の女の子。妹のお世話で手が離せないおかあさんに頼まれ、初めてのおつかいに出かけます。5歳のお姉さんになった誇らしさを感じながら堂々と家を飛び出したものの、おつかいまでの道のりで様々な困難に出くわすみいちゃん。そんなみいちゃんが心細さを感じながらも挑戦する姿に、温かくも勇気をもらえる絵本です。
林明子さんの絵は本当に魅力的★温かくも繊細に描かれたみいちゃんの表情や描写に、子供も夢中になってしまう一冊です。
ちょっとだけ
作：瀧村有子／絵：鈴木永子
福音館書店
対象：3歳〜
なっちゃんのおうちに赤ちゃんが生まれました。今までは日常の様々な場面でママに甘えられていたなっちゃんですが、ママは赤ちゃんのお世話で忙しく今までのように甘えることが出来ません。たくさん愛情をもらっていた分、ママに頼らず前向きに自分で挑戦するなっちゃんの姿に涙がこぼれてしまう一冊です。
ちょっとだけを読むと、上の子の気持ちに改めて気付かされ「もっと優しくしよう」と毎回思わせてくれるよ♪これから下のお子さんを出産するママさんにもオススメ★
おねえちゃんってもうたいへん！
作：いとうみく／絵：つじむらあゆこ
岩崎書店
対象：小学校1年生〜
ママとふたり暮らしだったココちゃんに、新しいパパと3歳下の妹なっちゃんが家族に加わります。「かいじゅう」のように泣いたりわがままを言い、自分よりも体の大きいなっちゃんに嫌気がさすココちゃん。そんななっちゃんを連れて2人でおつかいに行くこととなったココちゃんが最後にとったなっちゃんへの行動とは？
小学生からの児童図書だけど、絵が大きく内容もわかりやすいので、4歳の筆者の娘も大好きな1冊だよ♪お姉ちゃんの葛藤を見事に描かれているこのシリーズ、筆者も全巻揃えたいな〜
まとめ
下のお子さんが生まれた時。下のお子さんが少し成長して、喧嘩やトラブルが増えた時。環境や状況の変化でイライラしたり、不安定になることもありますよね。
絵本の読み聞かせは、心が穏やかになるリラックス効果に加え、感性や想像力が育まれるとても大切な時間です。
家事の合間や寝かしつけ時に、穏やかな絵本タイムを導入してみてはいかがですか＾＾
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