幼稚園や保育園に通っているお子さん。普段はスムーズに登園してくれるのに、連休や長い休み明けになると「行きたくない!」と怒ったり泣いたり、登園を拒否された経験はありませんか?
そんな日はパパやママも、忙しい朝に準備が進まず焦ってしまったり、泣いたお子さんとお別れしたまま仕事に向かい心が痛くなってしまいますよね。
そこで今回は、パパやママが家庭でできる対応方法や、登園渋りをするお子さんへの関わり方について考えてみましょう。
元保育士で現在2児の母である筆者が、自分の体験をもとにお子さんへの関わり方を伝えるよ♪ぜひ参考にしてみてね!
泣くだけじゃない!登園渋りの合図とは?
「行き渋り」や「登園拒否」と聞くと、大泣きしたり大暴れするイメージを持つ方が多いと思いますが、実はそれ以外にもさまざまな表現の仕方をするお子さんもいらっしゃいます。
筆者の子は、前日の夜から「明日は保育園…?」と何度も確認したり、不安を訴えてくることがあったよ。
子供が休み明けに、登園渋りをする理由とは?
子供が保育園や幼稚園に行く感覚は、大人でいう「仕事に行く感覚」に近いものがあります。行ってしまえば楽しく過ごせるものの、大人と同じように長い休み明けになると気持ちが重たくなるのです。
そして子供にとっては「その気持ちを大好きなパパやママに理解してもらえない」と感じると、なおさら辛くなってしまいます。
「わがまま言わないの!」とついつい親の気持ちをぶつけてしまいますが、まずは我が子が「なぜそうなったのか」と気持ちを理解し寄り添えると良いですね。
園生活への不安や、心も体も休みから切り替えられないことが主な原因な可能性が高いよ。
親に甘えたい思いから、ついつい困らせてしまうところもあるんだね。
家庭でできる対応方法とは?
休み明けの朝や登園の前日など、お子さんにいつもと違う様子が見られた時、親としてどのように我が子に向き合い対応したら良いのでしょうか?
まずは子供の気持ちを受け止めよう!
実は一番簡単なようで難しいのが子供の気持ちを受け止めて寄り添うこと。日々の忙しさや続く登園渋りで、どうしても「またか…」とため息をついてしまうこともあるのではないでしょうか。
子供たちは何よりも、大好きなパパやママに気持ちをわかって欲しいと願っています。親の気持ちはグッと堪え「どうしたの?何がいやだったの?」とじっくり丁寧に気持ちを聞き出せるように試みてみましょう。
まだ上手に気持ちを言葉に出来ない場合や頑なに言わない場合は「寂しいよね」「いきたくなかったよね」など、気持ちを言葉で代弁して共感してみるのも一つの方法です。
楽しみを持てるような声がけをしてみよう!
お子さんのタイプにもよりますが、保育園に行ったあとの見通しが持てずに不安な場合やドキドキする気持ちから行き渋るケースも多くあります。
子供が保育園を楽しみと思えるように「今日は公園に行くかな?」「今日の給食はハンバーグだって!」など、気持ちが切り替わるきっかけとなるような前向きな言葉掛けを意識しましょう。
「夜ご飯はカレーだよ」「夜ごはんの後にトランプしようね!」など、保育園の後におうちでの楽しみを持たせてあげる方法も効果的だよ!
登園後のお別れはあっさりと!
朝家を出るときはルンルンだったのに、保育園に到着後に急に親から離れられない…というケースもありますよね。
お子さんの甘えたい気持ちや、お別れするときにパパやママと関わる時間を楽しみたい気持ちは受け止めつつ、お別れが長引くようなら保育士さんに預けてあっさりとお別れするのが良いでしょう。
保育園でのお別れ時間が長引くほど子供が気持ちを切り替えるタイミングを逃したり、もしかしたら親と一緒に帰れるのではないかと期待をしてしまう可能性も。状況や子供の様子を保育士に伝え、お願いしていくと良いでしょう。
親と離れた途端に切り替えて遊び出してることも多々!親は拍子抜けするね♪
担任の先生とは状況を伝え合おう!
お子さんが保育園で安心して過ごせるためにも、お子さんの登園渋りの理由や朝の様子などは保育士さんに伝えるようにしましょう。
受け取った保育士さんにとっても、状況や子供の様子を伝えてもらえることによりいち早く子供の心に寄り添った対応をすることが出来ます。
お子さんにも「あなたの思っている気持ちを先生に伝えておくね!」とお話しすると、安心材料になるかもしれません。
時間がなく朝ゆっくり話せない場合には、連絡帳に書いて伝えるようにしましょう!
注意!NGな関わり方
泣いたり怒ったりと表現の仕方はそれぞれ違うものの、子供は自分の心の中で葛藤をしています。
我が子の気持ちを聞いたり考えたりせずに否定から入ってしまう発言や関わり方は、子供の自尊心を傷つけたりなおさら気持ちを拗らせてしまう可能性もあります。
中には本当に体調が悪くお子さんが、身体的な辛さを抱えている場合もあります。日常の忙しさもあり感情的になってしまいがちですが、子供自身を否定したり叱ってしまわないように注意しましょう。
登園渋りが続く場合、休ませるべき?
登園渋りの原因がはっきりわかっている場合や、お子さんとじっくり向き合う時間を作るべきだと感じた場合は、一日保育園をお休みしてその気持ちを満たせるように努めるのも良いでしょう。
しかし「これだけグズれば保育園を休める」とお子さんが学習してしまうと、登園渋りが悪化する可能性もあるので注意が必要です。
担任の先生にも保育園の様子を聞き「親と離れた後は楽しめている」ということが確認できれば、お子さんや保育士さんを信じて保育園に預けましょう!
まとめ
親子ともに、どうしてもマイナスな気持ちになりがちな登園渋り。特に連休明けは、大人も仕事がだるく感じてしまうように、お子さんにとっても気持ちが重くなりがちです。
まずは冷静に、子供の気持ちを受け止めて共感し「あなたの気持ちはわかっているよ」と伝えられると良いですね。
子供にとって、親や家庭は安全基地。「ママは僕のことをわかってくれる」「パパはいつでも私の味方!」子供がそう思えることで、心の安定に繋がって家庭の外でも頑張ることができるのです。
平日の朝は特に時間に追われてしまい、子供と丁寧に関わるのが難しくなる分、連休明けなど子供の気持ちが崩れることが予測できる場合には前日からゆっくりお話しするなどの対応をしていくと良いでしょう。
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